強制わいせつの恐怖 無知の恐怖
学校でよく聞く不審者情報
ニュースで流れるわいせつ行為
そのような事件が日頃起こってることは知っていたものの、まさか自分の身に起こるとは思ってもいなかったのです。
某日、朝。
事が起きたのは自宅を出て5分ほどでした。
いつも通りの道を歩き、いつも通りの景色
イヤホンで音楽を流しながら歩いていました
すると突然、後ろから強く抱きしめられたのです。
最初は友達が抱きついてきたのかと思ったら、胸を鷲掴みに揉んできて、明らかに触り方がおかしいと思いすぐに抵抗しました。
見知らぬ男、真っ黒の男。
私がおい!と大声を出してもなかなか離れず、もっと大きな声で 触んじゃねーよ!と叫ぶと何も言葉を発さず咄嗟に逃げていきました。
悔しい気持ちが湧き上がり、すぐに追いかけましたが、姿を見失ってしまいました。
幸い家が近かったので全速力で家へ向かいました。
交番に行くという選択も考えたのですが、とにかく落ち着く場所、安全な場所に行きたいと思ったのです
家に着くと安心感とこみ上げてきた恐怖から、涙が溢れて呼吸がうまくできなくなってしまいました
その後すぐに警察を呼び話を聞いていただいたのですが、被害届けを出すのは遠慮しました。
これ以上被害がなくなるようにするには被害届けを出した方が良いのですが、やはり自分の精神状態が追いつかず、逆怨みを受けたら・・と良からぬことを考えてしまい。
まさか、まさか。
自分がこんな目に遭うとは思ってもいなかったのです。
恐怖と悔しさと憎しみが湧き上がり、自分の胸には深く傷がつきました
今は気持ちも落ち着いたのですが、いざ外に出ようとすると、怖くてたまらないです
私が伝えたいのは、自分には関係ないと思わないでほしいということです。
こんな事件がありました ということを、聞き流さないでほしい。
生きてるうちに自分の身に何が起こるかなんて、分からないんです。
何もしていないのに、何も悪いことをしてないのに、歩いてるだけで後ろから抱きつかれてわいせつ行為をされたり
そういうことをする人はいるんです。
そういう世の中なんです。
関係ないと思わないで。
どんなことが起こっても、対応できるように。
自分の身にはいつも危険が隣合わせだということを自覚して。
そして事件にあったときの対処法をしっかり理解すること。
私は大声を出すことでしか抵抗出来なかったことが、すごく悔しい。
ぶん殴ればよかった、護身術の知識を身につけておけばよかった
何故こんなことされなくてはいけないのだろう。ただ、ただ歩いていただけなのに。
恐怖はいつ、どこでも襲ってきます。
私はイヤホンをしながら歩くことをやめようと思いました。
少しでも周りの音が聞こえていれば。
悔やんでも時は戻らない。
でも一度酷い目にあったからか、
次このような状況にあったとき、どうするか。という対処法をじっくり考えることができました。
防犯ブザーの着装、簡単な護身術、身を守れる物の常備。
いつ自分の身に何が起こっても、冷静に判断できるように。
お願いです。
自分には関係ないと思わないで。
恐怖はいつでもやってくる。
私のように無知でいてはいけません。
この先、犯人をきちんと取り締まり、被害に遭う女性が少しでも減りますように。